2012年10月26日金曜日

神武と長髄彦の戦った土地



 『特定非営利活動法人森を守る紙の会: NGO-SFP』事務局長:金原政敏
 『Yahoo!天気・災害』 

 ※出典:加治木義博言語復原史学会

 『魏書倭人章』詳解4 邪馬壹国大移動 55頁



 「図」神武と長髄彦の戦った土地
 《神武と長髄彦の戦った土地
 「神武と長髄彦の戦った土地

 「豊日国」の位置と戦前のの「トビ」比定地「富雄」・比較地図

 〈復元=加治木原図〉

 『長髄彦の謎解き』

 長髄というのは地名だと書いてあった。

 「長」のつく土地に都していたのは

 「豊日(トビ)彦」孝徳天皇で、

 その都の名は「長柄(ナガラ)・豊崎(トヨサキ)の宮」。

 これを分析してみると「ナガラ=ナガ国」になる。

 前にもお話したが日本の古語には

 「清音と濁音の区別がなかった」。

 福岡市の古名「長津」は「那珂」とも書かれた。

 また古音では「スとツの区別がなかった」。

 この二点と、

 その人物がいた土地が長柄豊碕であったことを考えにいれて

 「長髄彦」をみると、

 「ナガスネ」は「ナカツネ」で、

 どうみても「中津」を意味する名乗りだということが分る。

 では残る「ネ」は何を意味するか?。

 この地域にいた人々は南九州からの移住者で、

 <ヒ>を<シ>と発音していたから、

 「ネ」も短くなった言葉だとみなければならない。

 <ネ>を二つに分けてみると「ヌ・エ」。

 これを加えると元の名は

 「ナカツヌエ彦」。

 「中津ヌ兄彦」になる。

 長髄彦は饒速日王の妻の兄、

 「兄彦」と呼ばれるのが当然の人物である。

 そしてこの名は一方で

 「中つ大兄」と同じ意味をもつことに注意してほしい。

 「中つ大兄」はこれまで天智天皇だけの名のように思われていたが、

 名乗りである以上、

 その土地の所有者ならだれでも同じ名乗りになる。

 天智天皇の前にいた「中つ大兄」が長髄彦で、

 それを倒した天智が「中つ大兄」の名乗りを引き継いだのである。

 中つ大兄は二人いた。

 そのため『日本書紀』は混乱している。

 よく読み分ける必要があるのである。

 結論は

 「長柄=ナカ国」

 「中津=ナカ港」

 「中つ大兄=ナカの兄彦」=「長髄彦」で

 全て「ナカ」という国を意味している。

 それは取りもなおさず「那珂の国」の「那珂」でもあった。
 
 とその「長髄彦」孝徳天皇が

 「常陸(ヒタチ)の国=茨城県」の「那珂」の土地を分割して

 「神の郡=青島郡」を作った(『常陸国風土記』香島郡の条)。

 というのも、偶然ではないことが分る。

 しかしこう見てくると那珂という地名は広く分布している。

 「ナカの国」は本当に大阪か?他の土地ではなかったのであろうか。

 念をいれて確かめておこう。

                    
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 《倭人(ウワイト)
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 《魏書倭人章
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 《日本書紀・古事記
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 《三国史記・三国遺事
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