2012年12月15日土曜日

「人種」という観念を生みだしたもの



 『Yahoo!天気・災害』 

 ※出典:加治木義博言語復原史学会

 大学院講義録 20 18頁



 「図」「人種」という観念を生みだしたもの
 《「人種」という観念を生みだしたもの
 「「人種」という観念を生みだしたもの

 これだけでも『魏書倭人章』解明は、

 倭人の人種的構成を正確に突き止めて説明するものでなければ、

 信じるに足る、まともな答えだと言えないことが、

 よくおわかり戴けたと思う。

 でもまだ、

 縄文時代に古代ギリシャ人が我が国になど来るはずがない、

 という人がいる。

 そんな歪みを助長しているのは「人種」という古臭い観念である。

 御存知のとおり現存する人類はホモ・サピエンス1種しかない。

 外観は様々に変わるが、それは個体変異にすぎない。

 寺田和夫先生は40年ほど前の

 東大教授時代に『人種とは何か』という新書版を出されたが、

 この間題の核心をつく希に見る名文である。

 「まえがき」から要所を引用させて頂だいた。

 [異人種間の接触は、今日の交通の発達からみても、

  国際関係からしても、ますます濃密になっていくだろう。

  われわれは人種に関する一通りの知識を

  身につけなければいけない。

  だが、人種という実体は、
 
  わかりきっているようでわかりにいものだ。

  そもそも日本人種などというものがあるだろうか。

  われわれは日本人がさまざまの人種的要素がまじりあって

  作られたものだということを知っている。

  ところが速く離れた存在であるユダヤ人となると、

  鷲鼻、赤毛で唇の厚い人々が実在し、

  これがユダヤ人種という恐ろしい冷血漢の金持ちの連中だと考える。

  だが事実は、日本人種というものが考えにくい以上に、

  ユダヤ人種は、認めにくいのである。

  人種には二つの大きな側面がある。

  自然人類学が対象とする生物学的人種と、

  人種問題という言葉で表現されるような社会学的人種である。

  人種の解剖学的・生理学的特徴を調査し人種を分類し、

  人種がなぜ形成されたかを研究するとき、

  それは前者を問題にしている。

  人種の接触の実態を分析し、異人種間の緊張の原因を探るとき、

  それは社会学的な人種を問題としているのだ。

  しかし人種の社会問題をみると、どんな場合にも、

  人種の知能、肉体的特徴という、

  生物学的次元の観念が表面に出るか、

  少なくともかげにひそんでいることがわかる。

  むしろ、人種の社会学で重要な人種的偏見というのは、

  人種にかんする生物学的研究の成果を無視した所に

  生まれることが多い。

  だからそれは、もはや合理的な思惟ではなく、一種の迷信となる。
  学者によると、人種主義は、あるいは人種そのものまで、

  迷信であるというのである。

  迷信は今日の合理的な世界のなかで早急になくなりそうなものだが、

  こと人種の問題になると、歯がゆいほど息が長い。

  しかもそれが何千万という人々の生活を、

  救いようのないはど暗いものにしているのだから、

  憂欝な話である。

  この迷信がなくならない限り、

  人類は自らをホモ・サピエンスであると誇る資格がないだろう」
 
  「寺田和夫]
 《寺田和夫
 「寺田和夫

 『大学院講義録12』

 1 古代日本の人種・文化史を根底から改め正す手懸り
 《古代日本の人種・文化史を根底から改め正す手懸り
 「古代日本の人種・文化史を根底から改め正す手懸り
 
 2 応神妃の髪長媛たちは皮革衣料の持ち主
 《応神妃の髪長媛たちは皮革衣料の持ち主
 「応神妃の髪長媛たちは皮革衣料の持ち主


 3 横書きと逆続みが実在した我が国の古代記録
 《横書きと逆続みが実在した我が国の古代記録
 「横書きと逆続みが実在した我が国の古代記録


 4 品陀・誉田は架空の幻影名にすぎなかったか?
 《品陀・誉田は架空の幻影名にすぎなかったか?
 「品陀・誉田は架空の幻影名にすぎなかったか?

 5 神武東征に編入された吉備征服の真相
 《神武東征に編入された吉備征服の真相
 「神武東征に編入された吉備征服の真相

 6 桃太郎。その吉備団子と「八戸伝承の謎」の答
 《桃太郎。その吉備団子と「八戸伝承の謎」の答
 「桃太郎。その吉備団子と「八戸伝承の謎」の答

 7 鉏友の名が語る旧卑弥呼政権の東遷コース
 《鉏友の名が語る旧卑弥呼政権の東遷コース
 「鉏友の名が語る旧卑弥呼政権の東遷コース

 8 『記・紀』編纂の目的が凝集している神武天皇記
 《『記・紀』編纂の目的が凝集している神武天皇記
 「『記・紀』編纂の目的が凝集している神武天皇記

 9 神武東征記事中にある「古代の言語復原史学」?!
 《神武東征記事中にある「古代の言語復原史学」?!
 「神武東征記事中にある「古代の言語復原史学」?!

 10 神武記が再確認させた言語復原史学の真価
 《神武記が再確認させた言語復原史学の真価
 「神武記が再確認させた言語復原史学の真価

 11 大黒天・マハーカーラも「マワカ」の語源か?
 《大黒天・マハーカーラも「マワカ」の語源か?
 「大黒天・マハーカーラも「マワカ」の語源か?

 12 品陀真若は大黒天で大国主でスサノオ?!
 《品陀真若は大黒天で大国主でスサノオ?!
 「品陀真若は大黒天で大国主でスサノオ?!

 13 神話と歴史をつなぐ人物
 《神話と歴史をつなぐ人物
 「神話と歴史をつなぐ人物

 14 スサノオの命の系譜
 《スサノオの命の系譜
 「スサノオの命の系譜

 15 ここでは引き続いて、生の神名を提供しておく
 《ここでは引き続いて、生の神名を提供しておく
 「ここでは引き続いて、生の神名を提供しておく

 16 余りにも多い『神名?』の共通部分・天武天皇が『帝記・本辞』を嘆いた真の理由
 《余りにも多い『神名?』の共通部分・天武天皇が『帝記・本辞』を嘆いた真の理由
 「余りにも多い『神名?』の共通部分・天武天皇が『帝記・本辞』を嘆いた真の理由

 17 『記・紀』の『神』と皇統との関係
 《『記・紀』の『神』と皇統との関係
 「『記・紀』の『神』と皇統との関係

 18 倭人は仏教徒だと証明する鬼と神道の実体
 《倭人は仏教徒だと証明する鬼と神道の実体
 「倭人は仏教徒だと証明する鬼と神道の実体

 19 世襲の称号による類似系譜の混乱
 《世襲の称号による類似系譜の混乱
 「世襲の称号による類似系譜の混乱

 20 出雲系譜に混在している真実の系譜の分離復元
 《出雲系譜に混在している真実の系譜の分離復元
 「出雲系譜に混在している真実の系譜の分離復元

 21 大国主の命の系譜
 《大国主の命の系譜
 「大国主の命の系譜

 22 大国主と応神天皇の系譜比較
 《大国主と応神天皇の系譜比較
 「大国主と応神天皇の系譜比較

 23 大国主と応神両系譜の后妃皇子女はどう合うか?
 《大国主と応神両系譜の后妃皇子女はどう合うか?
 「大国主と応神両系譜の后妃皇子女はどう合うか?

 24 確認!大国主系譜は変形した応神系譜そのもの
 《確認!大国主系譜は変形した応神系譜そのもの
 「確認!大国主系譜は変形した応神系譜そのもの

 《古代オリエント
 「古代オリエント

 《古代メソポタミア
 「古代メソポタミア

 《シュメール・シュメル
 「シュメール・シュメル

 《ウバイド
 「ウバイド

 《倭人(ウワイト)
 「倭人(ウワイト)

 《魏書倭人章
 「魏書倭人章

 《日本書紀・古事記
 「日本書紀・古事記

 《三国史記・三国遺事
 「三国史記・三国遺事

 『参考』
 『言語復原史学会:Web』
 『言語復原史学会:画像』 

 『My ブログ』
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 ウワイト(倭人)大学院講義録 
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 《参考》
 古代時代の考古学の最新発見・発表・研究成果
 最新の考古学的発掘の方法
 存在価値が問われる我が国の発掘考古学の現状
 装飾古墳

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