2010年6月6日日曜日

渡海とピタゴラスの定理(3)


 出典:加治木義博:言語復原史学会
    邪馬臺国の言葉
    コスモ出版社
    161頁


 「図:天翔ける船の発想」(加治木原図)

 上2図は<ドンソン文化>の名で知られる

 インド支那半島出土の銅鼓に書かれた船の絵である。

 これはその羽状の多くの表現から天空を翔ける神と

 その船を表現したものだとされているが、

 下図の紀元前1500年頃のエジプトの船と比較して戴くと、

 この両者が非常によく似ていることに気づかれると思う。

 またその形だけでなくエジプトの船は

 本来葦船だったものからの発展で

 一方の端の扇状の飾りは葦を束ねた末端の名残りを

 止めたものである。

 そして銅鼓の船には明瞭に葦の束を結束した船体が

 描写されている。

 両者ともに見張台があり帆柱がある。

 方向舵も同じものだといっていい。

 唯一つ異なるのは一方は帆であるのに

 一方は羽のようなものになっている点である。

 しかしそれは共に風によって運ばれるものである。

 天上の旅は帆よりも羽の方がより適切であるという発想は、

 やはり帆を知るもののみが抱きうるアイデアである。

 漕手が居ないことも注意を要する。

 「図:銅鼓 漢代」(筆者所蔵)

 『参考』

小林登志子『シュメル-人類最古の文明』:中公新書

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