出典:加治木義博:言語復原史学会
邪馬臺国の言葉
コスモ出版社
153頁
「写真:方位指示鈕盤竜鏡」
「写真:半円方格帯獣形鏡」
古鏡の鈕をくわしく調査すると鈕孔が、
他の方位指標(十二支や指針形や乳など)の方向と、
ほぼ一定のズレをもったものが多数あることがわかる。
写真向って右(孔に通した棒が細すぎて傾きすぎているが)は
孔が上下の四角を結んだ線に比べて傾き、
左の鏡は丁度棒をさした形に鈕に突起がつけられていて、
これも僅かに傾いていることが、はっきり認められる。
鏡によっては丁度この逆に傾いたものも見られる。
この傾きは地軸と磁石のさす方向との差に近い。
地軸の北は北極星の位置で天測の基盤になるものであり、
これらの鏡と磁石との組合せで互いの誤差を修正して
正確な方位を測定することができる。
写真左の鏡は炭素14法および図柄から
後漢~三国代のものであることがわかっている。
(伝薩摩国出土品。いずれも筆者所蔵)
「写真:位至三公鏡」
「写真:四神十二支方格規矩鏡」
(いずれも漢代。筆者所蔵)
『参考』
小林登志子『シュメル-人類最古の文明』:中公新書
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