出典:加治木義博
日本人のルーツ
保育社:カラーブックス
<日本人のルーツ>-その探求の一方法-
加治木義博著
参考:
言語復原史学会・加治木義博
古墳に副葬されている埴輪は、日本だけのものと考えがちだが、それは古代中国や古代エジプトにもみられる習慣で、その源流をたずねると、作り物の偶像を霊あるものと信じる信仰は、石器時代の石偶や、洞窟や岩盤などの絵画にまでさかのぼる。
同じ性質のものはキリスト教徒の墓からも出土し、また病気を治すための「人形(ひとがた)」として、厄払いに棄てる習俗は日本のヒナ流しや、東南アジア各地にのこるさまざまな行事となって、今も残っている。
南アメリカでは土偶、石偶のほかに、黄金偶なども出土する。
日本の埴輪は中国のものに一番性格が似ている。
<写真>
1 黄金偶(ボリビア・7世紀・レプリカ)
2 黒色土偶(台湾パイワン族・近世)
3 慈母偶(タイ・宋胡禄)
4 聖者像(スペイン・キリスト教徒墓副葬品)
5 土偶(エジプト・貴族墓副葬品)
6 土偶(エジプト・貴族墓副葬品)
7 木偶(エジプト・18王朝・レプリカ)
8 婦人俑(中国・三国時代)
9 馬俑(中国・後漢時代)
10 王夫妻木偶(インドネシア・16世紀)
11 婦人俑(中国・南朝時代)
『参考』
『歴史の画像』
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小林登志子『シュメル-人類最古の文明』:中公新書 『メソポタミア世界』
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