2010年1月30日土曜日

鳥居と鳥は関係があるか


 出典:加治木義博
    日本人のルーツ
    保育社:カラーブックス

    <日本人のルーツ>-その探求の一方法-


 わが国の神社のもう一つの特徴は、必ず鳥居をもっていることである。

 その型式に多少の差はあるが、この鳥居は日本を東限に、北は中国の満州族、西はブータンからインドにまで広く分布している。

 タイのアカ族のものには木製の鳥の像がのせてあり、神の乗り物だからだという。

 同じ木の鳥は大阪府和泉市、池上遺跡からも出ている。

 アカの鳥居には男女の木偶が添えられていて、コケシそっくりのものもある。

 また木製の破魔矢や弓など、日本の信仰と同じものも作られている。

 その様式が素朴なことからみて、日本の鳥居やインド・サーンチーの三段の鳥居などの源流に近いものだと考えている。

<写真>

 ●ヤンツー・アカの鳥居。
  鳥のほか左端にワラビ手が見える。
  タイ国

 『参考』



 小林登志子『シュメル-人類最古の文明』:中公新書 『メソポタミア世界』  

 
 


 歴史研究家「小嶋 秋彦」
 


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