出典:加治木義博
日本人のルーツ
保育社:カラーブックス
<日本人のルーツ>-その探求の一方法-
加治木義博著
有肩(ゆうけん)石斧とオーストロ・アジア語の分布が、完全といえるほどに一致することは、古く松本信広氏らの研究で立証されているが、日本でも新石器から古墳の副葬品にまで有肩石斧がみられる。
これを手がかりに、日本語を検討してみると、やはりオーストロ・アジア語との共通語がみつかり、古代にこの言葉を話す人々が、日本列島に住みついていたことが証明される。
有肩石斧は鉞(まさかり)の形に特に関係が深いとされるから、これも見逃すことはできない。
銅鉞(どうえつ)は儀式用とも考えられているが、有肩石斧の大型のものも同様である。
<オーストロ・アジア語の分布>
1 チョタナグプール語群
2 ケルワーリー語群
3 ムンダー語群
4 ヒマラヤ語群
5 カシ語
6 ワ語群
7 モン語
8 モン・クメール諸語
9 スマン・サカイ語
10 ニコバル語
11 フィリピン諸語
12 高砂語群
※数字は右図の石斧の出土地を示す。
<写真>
●銅鉞(どうえつ):殷(中国)
『参考』
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