2010年1月13日水曜日

ことばと石斧の関係は何か

 出典:加治木義博
    日本人のルーツ
    保育社:カラーブックス

    <日本人のルーツ>-その探求の一方法-

           加治木義博著



 有肩(ゆうけん)石斧とオーストロ・アジア語の分布が、完全といえるほどに一致することは、古く松本信広氏らの研究で立証されているが、日本でも新石器から古墳の副葬品にまで有肩石斧がみられる。

 これを手がかりに、日本語を検討してみると、やはりオーストロ・アジア語との共通語がみつかり、古代にこの言葉を話す人々が、日本列島に住みついていたことが証明される。

 有肩石斧は鉞(まさかり)の形に特に関係が深いとされるから、これも見逃すことはできない。

 銅鉞(どうえつ)は儀式用とも考えられているが、有肩石斧の大型のものも同様である。

<オーストロ・アジア語の分布>

 1 チョタナグプール語群
 2 ケルワーリー語群
 3 ムンダー語群
 4 ヒマラヤ語群
 5 カシ語
 6 ワ語群
 7 モン語 
 8 モン・クメール諸語
 9 スマン・サカイ語
 10 ニコバル語
 11 フィリピン諸語
 12 高砂語群

 ※数字は右図の石斧の出土地を示す。

<写真>

 ●銅鉞(どうえつ):殷(中国)

 『参考』

 『歴史の画像』

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 小林登志子『シュメル-人類最古の文明』:中公新書 『メソポタミア世界』  
 シュメル-人類最古の文明

 歴史徒然
 
 ウワイト(倭人)ウバイド
 
 歴史回廊(遷都)

 古代史の画像 

 歴史研究家「小嶋 秋彦」
 歴史学講座『創世』うらわ塾 

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