2010年1月10日日曜日

三味線と民謡のルーツは

 出典:加治木義博
    日本人のルーツ
    保育社:カラーブックス

    <日本人のルーツ>-その探求の一方法-

           加治木義博著



 三味線は江戸時代に沖縄の三線(さんしん)から改良されたものとされてきた。

 三本の弦をかき鳴らす楽器は世界中でも案外少なく、沖縄の向うの台湾、中国西南部、タイ、ビルマ、インドの一部、遠くとんでもモロッコにあるだけである。

 タイの山地民族のうち、リス族のものは大小あり、大は三味線と、小は三弦と棹の長さがぴったり一致する。

 アカ族のものは三線と一致して短い。

 歌口(うたぐち)も三つの穴だけで最も原始的である。

 その名前も始めは一つであったことがわかる。

 リス語のスブーとシャミ。

 カレン語のサンとサンシンは方言関係にある。

 曲もアカ族の<かごめかごめ>、リス族の<安来節>そっくりのものや、沖縄の”赤馬踊り”と同じ歌や伴奏の「マググヮー」という踊りがある。

 沖縄方言で「マググヮー」といえば「孫子(まごこ)」のことだが、リス族のそれも子孫の繁栄を祈るものである。

 こうみてくると、三味線は江戸時代よりもはるかに古い時代に<かごめかごめ>の古謡や、<安来節>などの民謡と一緒に、日本へ入ってきていたことがわかる。


 <写真>

 1 三弦(台湾)

 2 スブー

 3 スブー

 4 ジョカジョカ又はドンディユー

 5 ジョカジョカ又はドンディユー

 6 ジョカジョカ又はドンディユー

 7 サン

 8 スブー

 9 三味線の棹(さお)

 『参考』

 『歴史の画像』

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 小林登志子『シュメル-人類最古の文明』:中公新書 『メソポタミア世界』  
 シュメル-人類最古の文明

 歴史徒然
 
 ウワイト(倭人)ウバイド
 
 歴史回廊(遷都)

 古代史の画像 

 歴史研究家「小嶋 秋彦」
 歴史学講座『創世』うらわ塾 

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