出典:加治木義博
日本人のルーツ
保育社:カラーブックス
<日本人のルーツ>-その探求の一方法-
加治木義博著
参考:
言語復原史学会・加治木義博
これまでの説では、日本人は日本列島の上で増加した民族で、旧石器時代からほとんど変化がなく、縄文、弥生、古墳といった文化の差は、単に外来文化を取り入れただけに過ぎない、とするのが有力だ。
だがそれなら右のべットナー=ヤヌシュの血液型分布図と合わないことになる。
分布図では同じ型の血液をもった人々が構成する血縁社会が、広い地域全体をすっぽり覆いつくすのが原則である。
だからもし日本人が、この列島上だけで孤立して増え続けたものなら、他の広大な<血縁社会>以上に、狭い島国では純粋な血液型に独占されていなければならない。
現在のようなABOの三型が一様に入り混じったものには絶対にならない。
より一層どれかに偏っていなければならない。
<図>
●血液型分布図(上から対人口の100分比)
●べットナー=ヤシュ(1966年による)
それにぴったり隣接している強力なB型圏の、モンゴル勢力に包み込まれるはずなのに、そうなっていないことも、有力な証拠である。
このことは言語や他の文化が、やはりモンゴル系と余り結びつかない事実と共に、日本人のルーツが一系統でなく、複数であることを立証している。
日本人がこの列島上で、孤立して成長したという考え方は、これではっきり否定される。
また、日本の史書はすべての他の地域からの移民の立場に立って、「天孫降臨」や「神武東征」を語り、異民族との結婚を繰り返して伝え、大量の帰化や渡来人を記録している。
その文化と血液のルーツを、さらに深く追求して行ってみよう。
『参考』
『歴史の画像』
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小林登志子『シュメル-人類最古の文明』:中公新書 『メソポタミア世界』
シュメル-人類最古の文明
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