2010年2月3日水曜日

「縄文人の仲間」縄文人のスタイルは近代的か


出典:加治木義博
日本人のルーツ
保育社:カラーブックス

<日本人のルーツ>-その探求の一方法-


古代人は自分たちと他の部族とを、はっきり見分けられるように、個性的な民族衣装を考え出し、それを固く守り続けた。

これはタイの山地民族などでは今なお見られる習俗である。

だからその外観や装身具などから、民族の正体や系統を探り出すことができる。

縄文人が遺した土偶の衣服スタイルを詳しく調べてみると、いろいろな民族的特徴が見つかる。

三角頭土偶と呼ばれたもののうち、最も写実的に優れた<3>をみると、それは<2>のエスキモー風俗に最もよく似ており、その三角帽のつながりは、チベットから中央アジアに広く足跡を残し、アイヌ人とよく似た顔立ちをもったスキュタイ(サカ)民族にまで及ぶのである。

<写真>

1 スキュタイ土偶(エジプト出土・紀元前5世紀)

2 エスキモー人形(カナダ)

3 三角頭土偶(茨城県出土・縄文後期・レプリカ)

4 ネパール・シャーマン像(現代)

5 チベット仏像(19世紀)

『参考』



小林登志子『シュメル-人類最古の文明』:中公新書 『メソポタミア世界』  



歴史研究家「小嶋 秋彦」

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