2010年2月17日水曜日

11面観音は何が変型したのか

 出典:加治木義博
    日本人のルーツ
    保育社:カラーブックス

    <日本人のルーツ>-その探求の一方法-



 観音像は手の次に冠も大きくなり、それが多くの頭として造形されて行く。

 これはもとの蛇体時代は頭の数が多かったという記憶が、再び芽生えたものである。
 
 ネパールの11面観音像は11面が極端に大きく、日本で見なれたものとはだいぶ違う。

 日本に多い像との中間型は右の北魏仏で、11面はかなり、そびえ立ちはじめている。

 しかし、いずれも、周囲に突き出た腕とともに、初めの7つの突起のあとをとどめている。

<写真>

 ●アワローキテシュワラ(ネパール・カトマンズ)

 ●11面観世音菩薩(北魏仏)

『参考』

小林登志子『シュメル-人類最古の文明』:中公新書 『メソポタミア世界』  
歴史研究家「小嶋 秋彦」


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