出典:加治木義博
日本人のルーツ
保育社:カラーブックス
<日本人のルーツ>-その探求の一方法-
こうした神道のもとになった信仰は、いつ日本へ入って来たのだろう?。
カギは47ページの殷の人面盉の背面に秘められている。
よくみるとそれは蛇体が取り巻いた姿をしているのである(右はし)。
これと全く同じデザインの像が、インドを出発点に東南アジア各地に分布している。
右に並べたものがその一部である。
これでわかることは、人面盉は殷の人の遺したもので、右に並んだものはインドの宗教の産物。
共に「イン」という民族の信仰の表現であるという事実である。
山鉾などが立証する神道と同系の信仰対象であることはいうまでもない。
ということはインドすなわちシンドウの信仰は、福田貝塚の人面注口器が製作される以前、すなわち縄文晩期までに日本へはいっていたことを意味する。
その古さは福田貝塚のものが人面盉と同じく注口器で、後世の次ページの像と異なる点でも立証される。
<写真>
●中国(殷の人面盉の背面)
●タイ(蛇体)
●タイ(蛇体)
●カンボジア(蛇体)
●タイ(蛇体)
●タイ(蛇体)
●カンボジア(蛇体)
●タイ(蛇体)
『参考』
小林登志子『シュメル-人類最古の文明』:中公新書 『メソポタミア世界』
歴史研究家「小嶋 秋彦」
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