出典:加治木義博
日本人のルーツ
保育社:カラーブックス
<日本人のルーツ>-その探求の一方法-
ギルガメシュを最古に、有名なペルセウスのメヅーサ退治(ギリシャ)や、北欧のシグルト、ドイツのジーク・フリート、キリスト教国のセント・ジョージ、インドのクリシュナ、インドネシアのアジサカ王子など、八俣大蛇退治と共通した話しは、世界に広く分布している。
その中でも一番広く知られているのが、ペルセウスとアンドロメダ姫の神話なので、こうした伝説の仲間を一括して”ペルセウス・アンドロメダ型神話”と名づけている。
八俣の大蛇神話が、この型に入ることはイギリスのアストンやハートランドらによって、はやくから指摘され、現在も大林太良氏らの、その伝播コースなど詳しい研究があり、定説の一つとして世界の学界に認められている。
面白いのはこれらの主人公の名が、互いに方言関係のように、一つの名から訛ってできたことが分かる点である。
<写真>
●アジサカ王子と竜王
●ペルセウスとアンドロメダ
●セント・ジョージ
●クリシュナ
『参考』
小林登志子『シュメル-人類最古の文明』:中公新書
0 件のコメント:
コメントを投稿