2010年2月26日金曜日

世界の竜退治伝説は無関係か(

 出典:加治木義博
    日本人のルーツ
    保育社:カラーブックス

    <日本人のルーツ>-その探求の一方法-



 ギルガメシュを最古に、有名なペルセウスのメヅーサ退治(ギリシャ)や、北欧のシグルト、ドイツのジーク・フリート、キリスト教国のセント・ジョージ、インドのクリシュナ、インドネシアのアジサカ王子など、八俣大蛇退治と共通した話しは、世界に広く分布している。

 その中でも一番広く知られているのが、ペルセウスとアンドロメダ姫の神話なので、こうした伝説の仲間を一括して”ペルセウス・アンドロメダ型神話”と名づけている。

 八俣の大蛇神話が、この型に入ることはイギリスのアストンやハートランドらによって、はやくから指摘され、現在も大林太良氏らの、その伝播コースなど詳しい研究があり、定説の一つとして世界の学界に認められている。

 面白いのはこれらの主人公の名が、互いに方言関係のように、一つの名から訛ってできたことが分かる点である。

<写真>

 ●アジサカ王子と竜王

 ●ペルセウスとアンドロメダ

 ●セント・ジョージ

 ●クリシュナ


『参考』

小林登志子『シュメル-人類最古の文明』:中公新書

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