2010年2月27日土曜日

くちばし水注(さ)しの広がりは?

出典:加治木義博
日本人のルーツ
保育社:カラーブックス

<日本人のルーツ>-その探求の一方法-


 八俣大蛇信仰という、遠く中近東につながる伝承が、日本にいつはいってきたのだろうか?

 右の縄文土器をみると、単にくちばし型の注ぎ口のほかにも突起などの共通点をみつけることができる。

 縄文人たちはすでに、中近東の人々と決して無縁ではなかったといえよう。

<写真>
 
 ●爵(西周時代・中国)

 ●縄文片口土器

 ●水さし(トルコ)

 ●くちばし壺(紀元前10世紀・イラン)

 75ページの<1>は石をたたき割って作った打製石器だが、そんな方法でよくこんなに薄く作れたと思うもの。

 ベトナムのホアビニアン出土のものにごく近い。

 <3>はインドに飛んで全く同じものがある石斧。

 <14>は手のこんだ磨製石器で、中近東や東欧の新石器時代遺跡にもあり、日本の御物石器的なものか。

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