出典:加治木義博
日本人のルーツ
保育社:カラーブックス
<日本人のルーツ>-その探求の一方法-
右の鬼瓦を、左のナーガダンサーの面と比べてみると、頭の三つの毛束と、三つ頭の蛇、突出した眼、誇張した大きな耳、牙などが、もとは同じものだったことを示している。
またバナスパティの顔は、この二つのちょうど中間の特徴を備えており、地理的にもスリランカ→ジャワ→日本と、瓦の来たコースに一致する。
三つ頭の蛇はここにあげたように、タイや中近東にも信仰の輪が広がっていて、貴重な遺物が残っている。
<写真>
●伏見桃山城鬼瓦(京都:寛保3年(1743))
●三頭蛇聖瓶(タイ:15世紀)
●バナスパティ(ジャワ:13世紀)
インドネシア国立博物館蔵
●ナーガダンサー人形(蛇神踊り手)スリランカ・現代
『参考』
小林登志子『シュメル-人類最古の文明』:中公新書
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