出典:加治木義博
日本人のルーツ
保育社:カラーブックス
<日本人のルーツ>-その探求の一方法-
神話である。
頭の数は一つ違うが、縄文以来のインド系信仰の実在をみると、この神話もその影響で生まれたとみていいであろう。
大蛇の形はその信仰の段階を教えてくれる。
殷や縄文の一つ頭でなく、観音様に発展してからのものでもなく、東南アジアに広く見られる「竜王護仏」型の時代のものである。
それが退治られるということは、信仰上の争いか、異なった2信仰をもった人々の衝突を、たとえ話化したもの、ということになる。
その大蛇は観音様からさらに太陽神にまで発展して行く。
<漫画>
●八俣の大蛇
『参考』
小林登志子『シュメル-人類最古の文明』:中公新書 『メソポタミア世界』
歴史研究家「小嶋 秋彦」
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