2010年2月18日木曜日

「神話による推理」八俣の大蛇は何を意味するか

 出典:加治木義博
    日本人のルーツ
    保育社:カラーブックス

    <日本人のルーツ>-その探求の一方法-


神話である。

 頭の数は一つ違うが、縄文以来のインド系信仰の実在をみると、この神話もその影響で生まれたとみていいであろう。

 大蛇の形はその信仰の段階を教えてくれる。

 殷や縄文の一つ頭でなく、観音様に発展してからのものでもなく、東南アジアに広く見られる「竜王護仏」型の時代のものである。

 それが退治られるということは、信仰上の争いか、異なった2信仰をもった人々の衝突を、たとえ話化したもの、ということになる。

 その大蛇は観音様からさらに太陽神にまで発展して行く。


<漫画>

 ●八俣の大蛇

『参考』

小林登志子『シュメル-人類最古の文明』:中公新書 『メソポタミア世界』  
歴史研究家「小嶋 秋彦」

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