出典:加治木義博
日本人のルーツ
保育社:カラーブックス
<日本人のルーツ>-その探求の一方法-
世界各地の一本角の霊獣を比べてみると、スタイルは違っても同じものから分かれたこと、日本のコマイヌの役目が死者を守ることであったことが分かる。
また北陸のシシ頭は一本角をもったものが多いが、これももとは同じだったのであり、悪霊を払う儀式に転化したもので、東南アジア各地にシシ舞いの仲間が分布している。
祖霊を守る一本角は、ニューギニアや南米まで伝播している。
<写真>
1 祖霊の番人(ニューギニア)
2 鎮墓獣(ボリビア)
3 仏壇飾り(ネパール)
4 玉製一角獅子(中国)
5 麒頭(中国明代)
6 神棚用コマイヌ(日本江戸時代)
7 麒麟燭台(日本江戸時代)
8 シンハ(ネパール)
9 螺角獅子頭(日本江戸時代)
10 麒頭(中国唐三彩)
11 麒頭(中国隋唐時代)
『参考』
小林登志子『シュメル-人類最古の文明』:中公新書
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