2010年4月10日土曜日

国生み時代の王者たち(2)


 出典:加治木義博:言語復原史学会
    異説・日本古代国家
    ㈱田畑書店
    150頁
 天の何々は明らかに、その出身が天族であることを示している。

 その一族が本州とされる大倭豊秋津島を領有しているとすれば、

 これは天孫族と呼んでもいいであろう。

 建何々は、勇猛さを表現したものなどといわれてきた。

 しかし天が単なる美称でない以上、

 これも部族名と考えるほうがいいと思われる。

 大、以下も同様である。

 しかしこれも、

 まだまだ証拠がそろわないうちは仮説にすぎないし、

 ここでは次の問題の手がかりとして、

 この肩書きに関心をもっていただけさえすればよいのであるから、

 これは、

 いずれ徽底的に検討することにして今は保留して前進しよう。

 次の問題、それは、この肩書きを手がかりにして、

 スサノオ神話の残りの部分を考えてみようということである。

 命はどこからきて、どこへ去ったのか?

 それがこの肩書きがいく度も変った謎を解くと

 思われるからである。

 『参考』

小林登志子『シュメル-人類最古の文明』:中公新書

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