出典:加治木義博:言語復原史学会
異説・日本古代国家
㈱田畑書店
216~222頁
「朝鮮開化史1」
「按ずるに丸都城は今の盛京省懐仁県の内、
古令安城近傍にして渾江の上流地方なり」。
この沸流江と渾江を見て戴きたい。
<フツリュウコウ<と<コンコウ>と読めば全然別ものだが、
<フルエ>と読めば、両方一緒になる。
だから、渾江を古代の沸流江だとしたのだと考えられる。
ということは渾江という中国にある河の名が、
昔、
日本読みで渾の字が当てられたとしか考えられないということが、
一つ明らかになり、
フルエと読むのが正しいという証明が一つ得られたことになる。
このことは古高句麗の地名は、
日本読みをしてみなければいけないという忠告なのだ。
それに従ってみると、
「成川(ナリカワ)」という地名が一つ得られる。
考古学に関心のある方なら鹿児島県の成川といっただけで
「アッ」と思われた方も多いと思う。
昭和33年の発掘で二百体をこえる弥生期の遺骨と共に、
百余の鉄器が出土した有名な所である。
「地図:日鮮建国の舞台(加治木原図)」
1 自岳山(白髪岳)
2 鴨緑水(川内川)
3 卒本〔慕本〕(出水)出雲
4 国内城(宮之城)
5 佟江(東郷)
6 青城山(野田青木原)
7 丸都城(隈之城)倭津城
8 慰礼城(入来)
9 医無閭間山(湯之牟礼山)
10 櫛茅渟(串木野)
11 韓郷島(鹿児島)
12 丸都城(加治木)
13 房(坊之津)
14 成川〔卒木扶余〕(成川)
15 伽耶(鹿屋)
16 高天原(高隈山)
17 熊心山〔負児岳〕(韓国見岳〕
18 高徐伐(高千穂峰)
19 漢水(球磨川)
20 奥津(大口)
21 任那(水俣)
22 百済(串良)
23 方忽岳山(鉾立山)
『参考』
小林登志子『シュメル-人類最古の文明』:中公新書
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