2010年4月27日火曜日

初めて神話と考古学が一致(3)


 出典:加治木義博:言語復原史学会
    異説・日本古代国家
    ㈱田畑書店
    216~222頁
 「朝鮮開化史1」

 「按ずるに丸都城は今の盛京省懐仁県の内、

  古令安城近傍にして渾江の上流地方なり」。

 この沸流江と渾江を見て戴きたい。

 <フツリュウコウ<と<コンコウ>と読めば全然別ものだが、

 <フルエ>と読めば、両方一緒になる。

 だから、渾江を古代の沸流江だとしたのだと考えられる。

 ということは渾江という中国にある河の名が、

 昔、

 日本読みで渾の字が当てられたとしか考えられないということが、

 一つ明らかになり、

 フルエと読むのが正しいという証明が一つ得られたことになる。

 このことは古高句麗の地名は、

 日本読みをしてみなければいけないという忠告なのだ。

 それに従ってみると、

 「成川(ナリカワ)」という地名が一つ得られる。

 考古学に関心のある方なら鹿児島県の成川といっただけで

 「アッ」と思われた方も多いと思う。

 昭和33年の発掘で二百体をこえる弥生期の遺骨と共に、

 百余の鉄器が出土した有名な所である。

 「地図:日鮮建国の舞台(加治木原図)」

 1 自岳山(白髪岳)

 2 鴨緑水(川内川)

 3 卒本〔慕本〕(出水)出雲

 4 国内城(宮之城)

 5 佟江(東郷)

 6 青城山(野田青木原)

 7 丸都城(隈之城)倭津城

 8 慰礼城(入来)

 9 医無閭間山(湯之牟礼山)

 10 櫛茅渟(串木野)

 11 韓郷島(鹿児島)

 12 丸都城(加治木)

 13 房(坊之津)

 14 成川〔卒木扶余〕(成川)

 15 伽耶(鹿屋)

 16 高天原(高隈山)

 17 熊心山〔負児岳〕(韓国見岳〕

 18 高徐伐(高千穂峰)

 19 漢水(球磨川)

 20 奥津(大口)

 21 任那(水俣)

  22 百済(串良)

  23 方忽岳山(鉾立山)

 『参考』

小林登志子『シュメル-人類最古の文明』:中公新書

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